2022年11月1日から東京のWebシステム開発を行う会社に転職が決まりました!
主に扱う技術は、Laravel・Vueで、サーバーサイドエンジニアとして採用していただけました!
自分は2019年4月から3年ほど東京のWeb制作会社でエンジニアとして働いており、次のキャリアとしてWeb開発のエンジニアを選びました。
この記事では、「なぜそのキャリアにしたのか」・「その決断に至るまでの迷い」・「転職する際に作成したポートフォリオのポイント」などをお伝えしたいと思います!
僕と同じように、Web制作会社で働いていて今後のキャリアについて悩んでいる人も多いと思います。
この記事がそんな人の役に立てばうれしいです。
簡単な自己紹介
冒頭でもお伝えしましたが、2019年4月から東京のWeb制作会社でエンジニアとして3年ほど働いていました。
2か月ほど独学して、100社くらい応募したけどほとんど落ちて、たまたま運よく見つけた会社で雇っていただけてなんとか。。という感じでした。。
主な業務内容は、デザイナーが作成したデザインデータをいただいて、そこからデザイン通りにコーディングしたり、WordPress化したりです。
ここまで聞くと「エンジニア」という感じはしないのですが、業務の中にはデータベース設計を自分でして、そこからアプリケーションをPHPだけで作るようなこともしていました。
また、実装だけではなく直接お客様とzoomなどでやりとりして案件の仕様について話し合ったり、見積書を作成したりと、今思うと「フリーランス」っぽい仕事をしていたなと思います。
それから月日が経って、Web制作会社での仕事が慣れてきた2年目くらいに、「デイトラ」というオンラインスクールのWeb制作コースのメンターを務めさせていただくようになりました。(現在もやらせていただいております。)
ここから、副業も色々始めるようになり、自分でWordPress教材を作ったり、MENTAでメンターをしてみたり。色々始めました。
このように色々始められるになった理由としては、会社での実績が認めらてフルリモートOKになったからです。(前の会社では、全員がフルリモートOKではなく数人しか許可されてませんでした。)
普通に出社していたらこんな時間作れなかったと思うのでかなり感謝しています。(フルリモート最高!!!)
自分の進むキャリアについて
自分の進むキャリアについて。
これがすごー----く迷いました。(半年くらい悩んでは忘れ、悩んでは忘れを繰り返していた。。)
Web制作会社での働きもかなり慣れたし、副業もして収入めっちゃ増えたし、フルリモートだし、特に生活にストレスはなかったんです。
でもなんか漠然とした不安がありました。このままでいいんか俺?みたいな。笑
なんでそんな不安があったかというと、仕事で扱うスキルに対して、もうほとんど学ぶことがなく(※1)、仕事が単純な「作業」になっていると感じたからです。
※1
もちろん細かいこと言い出したら学ぶことは大量にあります! 僕もまだまだ未熟です!ただ、仕事を完遂するという意味では僕の中では作業化してました。
作業化しているのである意味ラクっちゃラクなのですが、自分的にはそれがとてもつまらなくなってしまいました。
と、まあこんな不安をいただいていたわけですが、「じゃあどこに転職しよう?」となりました。
自分的には正社員×副業が精神的に安定するし、同居人とのライフプランを考えたときにもフリーランスになる選択はなかったので、とりあえずどこかの会社で働くことは、方針として決まっていました。
でも、Web制作会社で絞った時に、特にめちゃくちゃ行きたいと思う会社が無くてどうしようと悩みまくりました。。
ぶっちゃけ、この3年で結構しんどい思いをして磨いてきたスキルなのでそれを手放したくない気持ちもあり、転職するにしても、同じような仕事をしているWeb制作会社のほうが覚えることも少なくて楽だろうなあと思っていました。
ただ、その場合、すでに実装者としてはさんざんやってきたので、30代以降のキャリアも見据えて「Webディレクター」になることも考えたり、マーケティングを学んで「マーケに強いエンジニア」になること考えていました。
(なので、そういったスキルを身に着けることができそうなWeb制作会社に応募したことはありました。)
ただ、なんか自分的にしっくりきませんでした。
でも、「何が自分的にしっくり来ていないのか」がわかっていませんでした。
方針を決めるきっかけとなったできごと
色々考えすぎて頭が混乱していたある日、デイトラのコミュニティの打ち上げ会のようなものがあり、それに参加する機会がありました。
そこで、デイトラ運営陣でエンジニアのとださんと話す機会があり、今後の自分のキャリアについて、今自分が考えていることについて相談しました。
そうしたら、以下のようなアドバイスをいただきました。
- 『「こうあるべき」にとらわれすぎじゃない?』
- 『人って不安になったときにマーケティングとかそういうあやふやな言葉にとっつきやすくなるから注意したほうがいいよ』
- 『その仕事(ディレクターとかマーケティング)をこの先の数年、本当に楽しいと思ってやれる?』
- 『自分が本当にやりたいことやっていい。仮に失敗しても死にはしない。』
これらのアドバイスが強烈に自分に刺さりました。
ここまでの自分は、「本心でやりたい!」というよりは、「こうあるべきだよね」という思考にどんどん染まっていたということに気づかされました。
「Web制作会社で3年も務めてきて築き上げたスキルを手放すのはもったいないし、次のキャリア考えるなら、ディレクターとかもっと上位層になるべきだよな。」
みたいな感じですね。
でも、自分がやりたいことはそうじゃなくて、技術が好きで、もの作りが好きで、自分で手を動かして何か作るときが一番楽しいからそういう仕事がしたいということを改めて認識できました。
なので、思い切ってWeb開発エンジニアになると決心しました。
実は、キャリアに悩んでいた頃から、Web開発エンジニアになろうという考えはありました。
でも、同じ「Web」とはいえWeb制作会社とはまったく畑が違い、3年Web制作会社で務めていたとしても「未経験」の扱いになるのでそれがネックで選択肢から遠ざけてしまってました。(未経験なので給料減るとかね…)
でもそんなことはどうでもいい!
もう、「こうあるべき」という考え方は捨てて、自分がやりたいことをやろうと決心がつきました。
何かを始めるときは何かを捨てる覚悟をもつ!これ大事!
転職活動
方針が決まったので、いよいよ転職活動を始めました。
思い切って会社を辞める
媒体は、最初はリワークスを使っていました。
リモート勤務ができる会社が良かったので、そういう会社を多く取り扱っている媒体ということを人づてで聞いて使っていました。
ただ、このときポートフォリオが無く、職務経歴書でなんとか押し切ろうとしていました。
使いたい技術や、転職活動している軸もあいまいで、面談も歯切れが悪い感じが否めなかったと思います…
(ポートフォリオ作ってから挑めよ。と思うかもしれませんが、全くその通りです^^;笑)
当然未経験扱いなので、そういう人のもとに来るスカウトやリストアップしていただける企業はだいたい派遣系でした。(SES的な)
(これは、3年前にWeb制作会社に未経験で転職活動していたときも同じように派遣系からのお声がけが多かったです。)
ただ、自分は新卒1年目のときに派遣系の技術会社で働いていたことがあって、そのときに自分がやりたいことが全くできず、スキルアップを実感できなかったので辞めた過去があり、派遣系は基本お断りしていました。
「このままじゃあかん。ちゃんとポートフォリオ作って出直したほうがいい。」と思い、だらだらとやりたくなかったので、思い切って会社も辞めました。笑
(決断したら行動はめっちゃ早いタイプです)
「会社をいつ辞めていいように」ということも考えて副業していたので、金銭的な不安はそこまでありませんでした。
余談ですが、僕がやっている副業は、全て教える系です。納期があってその期日に間に合うようにコーディングする系の仕事はほとんどやったことないです。
これには理由があって、本業でそういう仕事をしていたので副業でもそれをやると楽しくないなと思ったのと、実際にコーディングする系の仕事をやるとわかったのですが、本業の後にちゃんと2時間くらいコーディングする時間を取らないと納期に間に合わない恐れがあり、結構精神的にも肉体的にも大変だなと思ったからです。(もちろんボリュームにもよります)
Web制作会社の案件ってだいたい納期短かったりしてただでさえ本業で大変なのに、本業終わってその後時間作ってコーディングするってかなりしんどいですw
現に2回、お互いに知り合いで仕事のフローも理解しあっている方から、そういう仕事を依頼されてやりましたが、お互い慣れているとはいえ、それでも大変だったので、コーディング系の仕事はその方からしか受けないかと思いますw
コーディングにかなり慣れてスピーディに仕事こなせないとしんどい副業だなと体感しました。
Laravelの基礎を勉強する
方針が決まった後、何の言語で食べていくか色々調べました。
自分の場合、Web制作会社でPHPを主に扱っており、Vueもすこし案件で使ったことがあったので、人気のPHPフレームワークのLaravelとVueをメインにして食べていくことに決めました。
ただ、Laravelに関しては全く知識がなかったので、まずはPHPフレームワークLaravel入門(通称: 青本)を買って基礎を1か月ほどかけて学びました。
この本はLaravel6系で解説されているのですが、2022年8月くらいのときにはLaravel9までリリースされていたので、Laravel9をインストールして学習を進めました。
その際に、Notionを活用して、以下のように本のチャプターごとにページを作り、自分が詰まったところなどを記載して学習を進めていました。
Notionにまとめていて良かった点は、本を読んでいて「あれ、これって前の章で学んだけどどこだっけ」というときに、Notion上でキーワード検索すれば自分で記録しておいたページにヒットするので、そのページをリンクにすることであいまいな理解で終わらず復習できるメリットがありました。
たとえば、以下の黄色枠のようにして、過去自分が学んだページとリンクさせることで振り返りが楽になりました。
もちろん、本を読みながらNotionにまとめて、コードも書いて…とやっていくので時間は結構かかりますが、それでもやってよかったと思っています。
この本を終えたあと、Udemyで2本ほど学習しました。
それが以下の2つです。
1つめのUdemyの講座は、あまり時間をかけず1週間くらいでさらっと見た感じだったかと思います。
2つめはがっつり手を動かしながら2週間半くらいかけて学習しました。
どちらもかなり勉強になったのでお勧めです!!!
このときも、Notionにまとめて学習記録を残してました👇
ここまでで、ようやくLaravelの色々が分かってきてなんか作れそう~~って思いました。
学習期間は1か月半くらいだったかと思います!
いよいよポートフォリオ作成
学習は十分行ったのでいよいよポートフォリオ作成です!
知人のフリーランスの方がいて、その人がアルバイトなどの従業員を雇って会社としてやっていくにあたり、従業員の勤怠管理を行うシステムを作りたいと言ってたので、それをLaravelで作らせていただきました。
実際に作ったポートフォリオの一部分のキャプチャだけ載せておきます👇
見ていただくとわかりますが、結構本格的なものをつくりました。笑
上記キャプチャの円グラフは、その案件のどのフェーズで一番工数がかかっているか可視化したいという要望から実装しています。実際にはアニメーションしてグラフが生成されるので、見せたときは結構感動してもらいました笑
ワイヤーフレームは、その知人の方が作成していただき、要件や各ページの構成についてもその方が予め決めていたので、それらの情報をもとにデータベース設計やER図、URL設計をして、Laravelで実装しました。
UIに関しては、BootstrapベースのAdminLTEというテンプレートがあるのでそちらを使用しています。
制作期間は1か月ほどです。
主な機能要件としては以下の通りです。
- 会員管理機能
- 案件管理機能
- 受発注管理機能
- 勤怠管理
- クライアント管理
- 年度別の月次目標金額管理
また、知人がエックスサーバーに公開したいと言っていたので、エックスサーバーのPHP推奨バージョンから逆算してLaravelは8系で作成しました。
開発はGitHubでバージョン管理もしていたので、mainブランチにプッシュしたら自動的にサーバーにアップされる仕組みも構築しました。(GitHubActionsを使いました。)
そんなこんなでポートフォリオが完成したので、このポートフォリオを武器に、転職活動を再開しました!
転職活動再開
再開したときにはWantedlyを使いました。
とりあえずポートフォリオや職歴を入力してしばらく放置していたら1日に2件くらいスカウトが来ました。
中にはとても有名な企業からもお声がけいただいて正直とても驚きました。
いくつか面接をして、そのうちの1社から内定をいただきました。
(Wantedlyで実際に面接したのは3社で、1社内定・1社落ち・1社次の選考に行けた者の自分から辞退)
また、Twitterでたまたま見かけた企業の募集にも応募して、その企業からも内定をいただき、最終的にはそこに行くことに決めました。
正直、転職活動って2か月くらいかかると思っていたのですが、面談した翌日・もしくは当日に内定通知をいただいたので、自分の転職活動は1か月で終わりました笑
思いのほかトントン拍子で進んだ理由は、やっぱりポートフォリオの完成度だと思います。
面談で担当者の方にもかなり高評価でしたし、Wantedlyのスカウトもまずポートフォリオを見ていただいた上でお声がけいただいていました。
ある会社さんの面談の担当者さんから聞いたところ、単なる見世物じゃなくて、ちゃんとお客様視点で作ったものであることが高評価だったみたいです。
面接で結構聞かれたこと
何回か面談をして必ず聞かれると思ったのが、「転職するときにあなたが持っている軸はなに?」でした。
自分の場合、キャリアに悩んでいた時に転職活動していたときは、かなりこの質問に対して回答の歯切れが悪くて、「今の会社に対する不満」がメインに押し出されてしまっていました。
「今の会社だとスキルアップができない」とかそういう感じです。
でも、改めてポートフォリオを作って転職活動を再開したこのときは、明確に軸があり、「軸はなんですか?」と聞かれたときにこれをすぐに返答していました。
「最終的に自分で何かサービスを作ってみたいので、サービスのインフラから実装、リリースまで自分一人でできるようになりたいから、そのスキルを磨けるかどうかを軸にしています」
軸の理由がなんであるにせよ、すぐ答えられるようにするというのが大事だと思っていて、ここでもじもじ回答していたら、面談相手に「この人軸ないな。」と判断され、印象が悪くなりかねません。(自分が面接官だったらきっとそう思う。)
なので軸はしっかり準備しておいたほうがいいと思いました。
最後に
とういうわけで無事、自分の行きたい企業に進むことができました!
キャリアに悩んでいた時は、正直本当は開発に行ってみたいけど、「Web制作会社で築いた3年のスキルを無駄にしたくない」という思いが勝ってしまって自分の気持ちに蓋をしてしまっていました。
ただ、そんなことは気にせずやってみたらいいじゃん!というマインドになれ、こうして未経験でもWeb開発エンジニアとして転職できました!
きっと、僕と同じようにWeb制作会社で働いていて今後のキャリアについて悩んでいる人も多いと思います。
この記事がそんな人の役に立てばうれしいです。
最後に、Web制作会社に未経験で入社してから3年で色々と自分自身にとっていい変化があったように、次のキャリアでもきっといい変化があることを期待して、日々精進していきたいと思います!では!